至誠一貫(自尊・自恃・自制)

探究コアスクールCore School

研究の概要


1 研究の概要

(1)研究の目的・目標

 グローバル化する21世紀の社会を生き抜くため,日本の伝統や文化を踏まえて,高い志のもと,協働して新たな価値を生み出すことのできる人材を育成する。そのために必要な「課題発見・解決学習」や主体的なまなびなどを通した生涯にわたって学び続ける能力や態度を育てる。


(2)研究の仮説

 従来,本校が取り組んでいる「総合的な学習の時間」をベースに,社会の変化に対応できる「課題発見・解決学習」のカリキュラム開発とその深化を図るとともに,異なる文化をもつ人々との協働による実践的なコミュニケーション能力の育成を図る。また,教科学習においても「課題発見・解決学習」をキーワードに,より深い知識の習得と活用による思考力,判断力,表現力を高め,主体的な学びを育成する。これにより,コンピテンシー(これからの社会で活躍するために必要な資質・能力)が向上し,生涯にわたって学び続ける能力や態度を育成できる。


(3)研究開発の内容
ア 総合的な学習の時間のカリキュラム開発と指導法の研究開発と実践

①1年次(課題研究の手法等を学ぶ)

 1年次前期には,ESDの視点を踏まえ地球規模の諸課題について,その概要と研究手法を学ぶための講演会,キャリア教育の視点を踏まえた広島大学オープンキャンパスへの参加による大学の学問・学部研究,職業研究を行う。また,地域でのフィールドワーク等を通して地域やそれにつながるグローバルな視点での課題発見活動を行う。これらの活動を通して1年後期には,興味・関心をもったテーマについてグループによる調査・研究活動を行う。その際,上級生との学年を越えた交流活動により研究活動や学びの方法を習得,ALTや留学生との異文化理解,コミュニケーション能力向上のための交流活動等を行う。1年次末には,調査・研究活動の成果を学習成果発表会で発表する。

②2年次~3年次前期(本格的な課題研究を実践する。)

 2年次前期では,1年次の研究課題を踏まえ,さらに自ら発見した課題について東京方面への研修旅行において,大学・企業・研究室訪問で課題解決につながる研修内容を生徒自ら企画する。2年後期には,本校OBの大学院生による研究の進め方・研究活動を通した社会貢献の在り方を学ぶ。その他フィールドワークや体験的な活動,実験を取り入れた仮説・検証型の研究により,さらに課題を深め,解決の方法を考えるレベルの高い研究活動を行う。3年次前期にかけて大学教授や外部の有識者に研究内容に関する講評を受け,知の総合化・深化を図る。また,その研究成果は研究レポートにまとめ,課題研究発表会を実施する。優秀作品は,広島県教育委員会主催の「ことばの輝き」コンクールに応募することで,カリキュラム全体の評価につなげる。


イ 教科指導における「課題発見・解決学習」のための指導法の研究開発と実践

①主体的な学びを促すための,新たな授業法として,アクティブラーニング型学習の手法の研究開発(反転学習やジグソー法など),ICTの活用,ICEモデルを活用した授業,考査問題の作成を全教職員が実践する。その成果は,研究授業・研究協議の体制の充実を図りあらかじめ定めた評価指標により評価・分析を行い,さらなる改善に生かす。

②広島大学等より「アクティブラーニング型学習」を研究しておられる教育学専攻の教授を顧問として招き,定期的に(年5回程度)講演や授業評価をいただく。

③総合的な学習の時間と教科学習における「課題発見・解決学習」を系統的にリンクさせ,生徒の主体的な学びの深化を図る。具体的には,国語科や地歴・公民科で,現代社会に対する強い関心,地球的視野で思考する態度,グローバル社会で生きる日本人としての伝統・文化・歴史等に関する深い教養を身につけさせるとともに,自分の考えを適切に表現する力を育成する。数学科や情報科による統計学等の数理的リテラシーとICT活用などの情報リテラシーを向上させ,論理的思考力や科学的思考力の育成と課題解決の能力を高める。理科においては,観察・実験・考察の手法を学び,課題発見・解決のための研究手法を学ぶ。外国語科においては,英語を情報収集及び情報伝達のツールとして活用し,発表や討論する能力を育成する。


ウ これらの取組を評価・分析するための手法の開発と実践

 広島大学教授や外部有識者からの指導・助言をもとに,これらの取組を評価・分析する手法,評価指標の研究開発を行う。これをもとに「総合的な学習の時間」や教科学習について学校評価,授業評価アンケートによる評価・分析,広島大学教授及び広島県教育委員会指導主事に本校の取組に対する評価・分析と指導・助言を依頼する。現在行っている授業評価アンケート(年2回)では,質問項目「この授業を受けて思考力が高まりましたか」を一つの指標としており,これらを踏まえて精度の高い評価方法,評価指標の研究開発を行う。



2 研究の推進体制

【推進体制の説明】

(1)企画・運営

 総合的な学習の時間については,各学年の教育研究部,教務部,進路指導部から「総合的な学習の時間プロジェクトチーム(総合PT)」のメンバーを選出し,企画・運営の詳細について協議する。教科学習については,各教科主任が中心となって研究方法や実践内容について企画・運営を行い,教科主任会議おいて,各教科の取組内容の分析と評価,改善策について協議する。


(2)進捗管理

 「学びの変革」委員会を設置し,研究の進捗管理とともに,課題等について協議する。メンバーは,校長を委員長とし,教頭,主幹教諭,指導教諭(総括教科主任・教育研究部長),教務主任,進路指導主事,総務部長の7名とする。委員会は,2週間に1回の開催とし,教科主任会議(月2回)と交互に開催し情報を共有する。


(3)研究活動の評価

 「学びの変革」委員会による研究活動の成果と課題の分析,評価を年2回実施する。また,広島大学教授及び外部有識者による外部評価を年2回依頼し,その後の改善に生かす。


【推進体制図】

PDFはこちら 
pagetop